日本国内において鶏肉は主に国産、ブラジル産、タイ産のものが一般的に流通しています。
用途が幅広い鶏もも肉の中でも、ダントツに安いのはブラジル産の鶏肉です。
安いからという理由で購入し、食べてみたら獣臭い、機械のようなガソリンのような臭いでとても食べられないという経験をした人が多いのもこのブラジル産の鶏肉です。
安いけど、臭くて食べたくない!そんなブラジル産の鶏肉上手な取り扱いについてご紹介していきます。
ブラジル産の鶏肉の臭み取り!簡単救済レシピ
まだ消費期限内だけど、既に臭いが気になるけど、やっぱり捨てるのはもったいない…
そんな時におすすめはズバリチキンカレーです。
ソテーや唐揚げではとても食べれないと思っていた鶏肉も臭いを気にせず、おいしく食べることができます。
たくさんのスパイスと玉ねぎや人参などの香味野菜と一緒に煮込むので、臭いがマスキングされることは想像できると思いますが、ここでもポイントがあります。
ポイント1 しっかりと水洗いをする
実はコレ、プロの唐揚げ屋さんでもやっている技で、臭みをやわらげるためには水で洗うのが一番だそうです。何度も水を交換してしっかりと洗いましょう。
ポイント2 黄色い脂を取り除く
皮と身の間にある黄色い脂をできるだけ切り取ります。
この脂が酸化することであの臭いが発生してしまいます。
臭みの原因はこの脂にあるため、最初の段階できちんと取り除くことが大切です。
ポイント3 薄めにカットする
小さすぎも肉がバラバラになりますが、中までしっかりと火を通すためにもやや薄めにカットはした方が良く、スープが肉全体に染み込みやすくなるため、臭いを軽減することができます。
また、フォークで穴を全体にあけておくと味が染み込みやすくなり、臭みをごまかすことにつながります。
皮面は固いので注意して刺すようにしましょう。
ポイント4 ニンニクとオリーブオイルで表面をカリっと焼いておく
ニンニクとオリーブオイルの香りが鶏肉の臭みをマスキングしてくれます。焼いている時に余分な脂が出てきますが、この脂はなるべく捨てるようにしましょう。
ポイント5 しっかり煮込む
できれば圧力鍋を使ってじっくりと煮込み、中の方まで細胞を壊すことでスープが染み込みやすくなります。
そもそも、ブラジル産の鶏肉はなぜ臭い?
ブラジル産の鶏肉が臭くなる原因として考えられるのは、先ほども述べたように、皮と身の間にある黄色い脂が酸化することにあります。
黄色い脂の部分は一般的に国産の鶏肉でもタイ産の鶏肉でも、同じように臭うものもありますが、比較的脂がのっているブラジル産の鶏肉は特に臭いが強い傾向にあると言えます。
そのため、臭いを防ぐためには脂の部分をなるべく取り除き、できる限り酸化させないことが重要になっていきます。
ブラジル産の鶏肉が臭くならない保存の仕方とは?
よく外食で食べる唐揚げなどの鶏もも料理のほとんどが、ブラジル産の鶏肉を自店で解凍し、その場で調理をしてから提供されています。
しかし、それらが臭いと思うことはほとんどありません。
なぜならば、飲食店は解凍後何日以内に破棄するというルールが明確に決まっているので、解凍後は早く使われています。
そのため、家庭で調理する際も飲食店と同じように、脂が酸化する前に処理してしまうことが大切です。
購入した当日中に下処理をすることで脂の酸化を防ぎ、おいしい状態を保つことができます。
更にはスーパーで購入する際に、ドリップが少なく、当日にパックしたものを選ぶようにすると、保存がしやすくなります。
下処理1 ドリップを捨て、よく洗う
ドリップに浸かったままの状態では衛生的にも悪く、脂の酸化も進んでしまいます。
なるべく早くパックから出して、しっかりと水で洗うようにしましょう。
その時、流水か水を換えながら洗うようにしましょう。
下処理2 穴あけとカット
まな板にのせた鶏肉にフォークを刺し、小さな穴をたくさんあけます。
こうすることで、繊維がほぐれ、柔らかくなると同時に味が染み込みやすくなります。味が染み込めばその分、臭いも緩和されます。
まんべんなく穴をあけることができたら、用途別に普段使う大きさにカットします。
下処理3 清酒につけて冷凍
清酒に漬けてジップロックなどで保存します。
2~3日くらい冷蔵のチルド室に保存しても臭いは感じられませんが、衛星面を考慮し、冷凍をおすすめします。
よく使う大きさにカットしてあるので、冷凍しておくと、ストック食材としてもとても役に立ちます。
よく火を通したつもりでも、ひき肉が赤いなんてことはありませんか?
まとめ
ブラジル産の鶏肉の臭みは身と皮の間にある脂の酸化によって生じるものです。
消費期限内であっても、長い時間ドリップにつけた状態が続けば臭くなってしまいます。
臭いがどうしても気になる場合はチキンカレーがおすすめです。
また、購入後、酸化を防ぐための下処理をなるべく早く行うことで、誰でも簡単に特殊なものを使わずに臭いを防ぐことができます。