大人から小さな子供も食べられる発芽玄米。
玄米よりもくせが少なく、食べやすいといわれていますが、時々、くさやのような発酵臭のようなとても強烈な臭いを発することがあります。
発芽玄米とは玄米をほんの少しだけ発芽させたものなので、玄米さえあれば家庭でも簡単に作ることができますが、自宅で発芽させる場合には温度の管理が難しく、失敗しがちです。
栄養たっぷりの発芽玄米を美味しく食べるために、発芽玄米の臭いを原因と軽減方法についてご紹介します。
発芽玄米はなぜ臭い?
発芽玄米は玄米をほんの少し発芽させたものです。
玄米を発芽させるために、水がお湯に浸して1日~2日置いておくわけですが、この際、玄米(糠)についていた乳酸菌が水に玄米を水に浸すことで発酵し、臭いを発します。
これが発芽玄米の臭いの正体です。
しかし、この水はリジュべラックといって免疫力やダイエットに効果がある健康飲料として飲む人もいるのだとか。
また、酵素の力が働いて掃除に使うのも良いとの情報もあります。
発芽玄米の臭いを軽減する炊き方は?
炊いている時から強烈な臭いを発するまでにもなると、いくら健康によくても食べる気が失せます。
臭いを軽減する方法についてご紹介します。
1.白米を混ぜて炊く
全量発芽玄米にするのではなく、白米と混ぜて炊くようにします。
我が家は家庭用精米機があるので、胚芽米と発芽玄米を6:2の割合で混ぜるようにしました。
このくらいだと、大分臭いが気にならなくなります。
水加減は普通の白米と同じ分量より、気持ち少ない方が失敗なく炊けます。
2.アルカリ性のものを入れて炊くと臭いは軽減されるのは本当?
アルカリ性のものを入れて炊くと臭いが軽減するという情報がありますが、真意はどうなのか、試してみました。
理論的にはアルカリ性の食品を入れることで臭いが軽減されるということはリジュべラックは酸性であり、中和されることによると考えられますが、リジュべラックは中性でした。
昆布
昆布やわかめは食品の中でもアルカリ性が強いといえます。
切り昆布に切れ目を入れていれましたが・・・
昆布の周りは少しは効果がある気もしますが、実感するほどではありませんでした。
アルカリイオン水
水道水の代わりにアルカリイオン水を入れたので見た目は全く変わらず。
見た目が変わらないせいか臭いの軽減はほとんど感じませんでした。
3.よく洗う
これは効果を実感できます。
2合程でも10回ほどすすぎ洗いをし、ざるに上げて10分以上、水気をしっかりと切ります。
すぐに炊かず、タイマーにする場合は氷を入れて低い温度を保ちます。
白米と混ぜる場合は、発芽玄米と白米とを別々に丁寧に洗います。
臭くない発芽玄米の作り方
普通、発芽玄米は水やお湯に浸して、途中水を変えながらも常温で1日~2日程寝かして作ります。
しかし、これでは温度は日によってバラバラで、時間がかかってしまったり、温度が高くなりすぎてしまって臭いを発生しやすくなってしまいます。
そこでおすすめなのがヨーグルトメーカーです。
最初の頃は40℃の設定で2日間かけていましたが、それでは何度水を変えても臭いが出てしまいます。
2~3回、水を変えながら25℃で1.5日~2日間、ヨーグルトメーカーにかけておくと、いい具合に発芽させることができます。
全く、酸っぱい臭いはないですし、玄米の糠臭さもなく、時々プチプチ食感がありながら美味しく食べることができます。
普段はR1ヨーグルトを密造するために使っていますが、最近は発芽玄米を作るために活用する機会の方が増えています。
まとめ
発芽玄米は玄米を発芽する際、糠についている乳酸菌が水に玄米を水に浸す時に臭いを発します。
臭いを軽減させる方法は白米を混ぜて炊く、アルカリ性の食品を入れて一緒に炊く、ざるなどを使用しながら丁寧に洗うことで緩和できる可能性があります。
美容や健康に良いといわれる発芽玄米ですが、せっかくなら美味しく、飽きることなく食べていきたいところですね。