上の子は完全母乳で育てたのに二人目、三人目にして母乳が出ないなんて普通はあり得ないと思いがちですが、助産師さんの経験上、意外とあるあるなんだとか。
そういう私も長男は混合、次男は完全母乳。
三男は・・・出てない!体重増えてないじゃん!
なんて事態に陥ったうちの一人であります。
生後2週間で出生時よりも200gしか体重が増えていませんでした。
その時の母乳測定値は20分吸って11gしか出ていなかったという結果でした。
ここでは我が家の三男の母乳が出なかった体験談を元に二人、三人目で母乳が出ないことについてお話します。
二人目、三人目で母乳が出ない!理由は?
一人目や二人目は母乳で育てたのに、二人目、三人目で出ない理由を母乳外来専門の助産師さんに聞いてみました。
赤ちゃんがちゃんと乳首をくわえて、きちんと吸うことができれば母乳は作られる
赤ちゃんがちゃんと乳首さえ吸ってくれれば、ほとんどの場合は母乳は出るといいます。
でも、赤ちゃんがちゃんと乳首を吸えなケースは意外と多く、理由も様々です。
赤ちゃんの性格や体力、乳首のトラブル、乳首が吸いにくい形状になっているということです。
母乳が出ない!赤ちゃんの体力との関係
母乳は泣いたら吸わせるが基本ですが、回数よりも質を重視する考え方もあります。
小さく生まれた赤ちゃんは一般的に哺乳力が弱く、たくさん飲む前に疲れて眠ってしまい、眠りが浅くすぐに起きてしまうことが多くあります。
起きたから吸わせたものの、吸ってるうちにまた疲れて眠って・・・ということが繰り返しになってしまいます。
そのため、大きく生まれた子の方が哺乳力も強いので母乳育児が軌道に乗りやすいケースが多いといいます。
我が子は3200gとそんなに小さくもなく、長男、次男とも同じくらいのサイズで生まれたもののダメでしたが・・・
母乳が出ない!赤ちゃんの性格との関係
我が家の三男の場合。
我が家の三男、生まれた当初から8ヶ月に至る今になってもおっぱいを吸うのが下手です。
とにかく口を大きく開けるのが苦手
深く吸わせるのにドナルドダックのような口にすると嫌がり泣く
吸ってる最中にえくぼができる
疲れてすぐ寝てしまう
助産師さんいわく、出る時はちゃんと吸い付くけど、出が悪くなると自分から頑張って吸い付こうという気はなさそうだねと言われる始末。
8ヶ月になった今になって、おっとりしているのがより際立ってきました。
寝返りやハイハイはできてもほとんど動かない。
ほしいおもちゃも手が届かないとすぐ諦める。
三男の場合、そもそも、吸うことが上手でない上に性格的におっとりとしていて出るものも出なくなってしまったんだなという感想です。
母乳が出ない!吸いにくいおっぱいになってしまった
今まで上の子たちはちゃんと吸えていたのだから、自分のおっぱいに問題があるとは考えにくいですよね。
でも、二人目、三人目の経産婦だからこその落とし穴があったんです。
上の子たちが吸ってきたおっぱい。
実は乳首の形が変わっているといいます。
妊娠期間中から感づいてきていると思いますが、妊娠の前と後では乳首の大きさや乳輪の大きさが変わってきます。
特に上の子たちが吸った乳首は大きく伸びているケースが多いといいます。
あまり大きい声では言いたくありませんが、私もそのケースでした。
新生児が吸うには大きすぎる乳首だったのです。
助産師さんから言われたのは・・・
この乳首は8ヶ月くらいの子ならしっかりと吸えるんだろうけど今のこの子には大きすぎる
だから、ちゃんとサポートしてあげないと上手に吸えない
ということ。
上の子の時の乳首はちょうどよいサイズだったんでしょうね。
おっぱいまでお下がりになってしまって申し訳ないなと思うのでした。
二人目、三人目で母乳が出ないと悩んだ時にやったこと
まず、助産師さんに勧められたのは、とにかく今は赤ちゃんの体重を増やすこと。
2週間で200gしか増えてないのはマズイ。
ということでとにかくミルクをガンガンあげて体重を増やし、しっかり吸い付ける体力をつけることを指導されました。
母乳で育てるためにはミルクは足さずに泣いたらとにかく授乳が鉄則だと思っていたので、私にとって目からうろこでした。
今まで授乳間隔が2時間持つか持たないかでした。
常にラッコのように抱っこしていてかなり大変でした。
ここからは回数よりもしっかりとお腹を空かせること、きちんと大きな口で吸わせることが大切だから置いて寝かせて授乳間隔を3時間はあくような量でミルクをあげるようにという方向にシフトしていきました。
吸わせ方にも気をつけました。
まず、おへそとおへそがぴったりとくっつくように平行に抱っこします。
しっかりと口を開かせ、乳輪全体をくわえさせます。
その時におっぱいの下の方を軽く持ち上げながら授乳をすると深く吸いやすいようでした。
そして授乳後に残った感じがあったり、自分が辛くない範囲で搾乳をして、次の授乳の時、ミルクを上げるタイミングで飲ませるようにしました。
その結果、1ヶ月健診で4280g。出生体重からギリギリ1kg増。
ミルク・母乳・搾乳した母乳で後半の2週間で800g増やしたことになります。
日によって20cc~100ccのミルクを足していきました。
その後、1ヶ月健診から2週間後(生後2ヶ月手前頃)には搾乳を含む母乳オンリーでミルクを足さずとも体重が増えるようになりました。
ピーク時は母乳のみで一週間で350g(1日あたり50g)体重が増加した時もありましたが、生後4ヶ頃からは1日20gくらいの増え方に落ち着いてきました。
生後3ヶ月くらいで搾乳量は一日で400ccくらい。
その後、だんだん減らしていき、生後6ヶ月の頃には搾乳はやめて離乳食と直母になっています。
まとめ
二人目、一人目の時に完全母乳で育てたから今回も出るとは限りません。
出産も経産婦ならではメリットもあればトラブルもあるのと同じで、授乳に関しても違います。
赤ちゃんの大きさ、性格、お母さんのおっぱいの状況、いろいろなことが関係してきます。
その時その時で状態が違うのでおっぱいに詳しい助産師さんに相談をすることも大切です。
完母はミルクを足したらダメ
出ないうちは授乳間隔が短くても当たり前
という考え方もありますが、まずは赤ちゃんの栄養状態を確認しながら、体重を増やして軌道に乗らせる方法もあります。
悩みすぎず、割り切ることの方が赤ちゃんのためになることもあります。
ほんの短い期間です。
かわいい赤ちゃんとの時間も時間を楽しめるといいですね。