妊娠中、いきなりステーキを食べたらどうなる? トキソプラズマに感染するリスクは?




妊娠中は、赤ちゃんのために少しでも良い環境を整えたいですよね。

そのために、自分の健康状態を心身ともに良い状態に保つこととても大事です。

胎児に悪い影響を及ぼさないよう食べてはいけない物がないか、とても気になります。

色々と神経質になりすぎる余り、限られた妊娠期間が楽しくないものになってしまっては残念ですね。

でも、赤ちゃんが生まれたらしばらく外食もできなくなるし、自由がきくうちに、たまの贅沢にいきなりステーキとか行きたくなりますよね?

とはいえ、生モノは、妊婦には良くないってよく言われますよね?

生焼けの肉を食べてトキソプラズマにかかってしまい胎児に影響が・・・

という話を聞いたことがあるとは思います。

今回は妊婦が生焼けの肉を食べた場合、また、トキソプラズマに感染した場合のことについて言及したいと思います。




トキソプラズマって何?妊娠中、トキソプラズマが胎児に感染する確率は?

そもそもトキソプラズマとは何なのか。

トキソプラズマのことから説明したいと思います。

トキソプラズマとは?

トキソプラズマというのは、寄生虫の一種です。

主に豚や羊の肉、土の中、猫のフンなどの中に存在します。

人から人には感染せず、免疫力の正常な健康な人は感染しても発症しないので問題ありません。

しかし妊婦は免疫力が低下していることがあり、妊娠中に初めてトキソプラズマに感染してしまうと流産したり、胎児の目や脳に障害を起こすことがあります

妊娠中にトキソプラズマが胎児に感染する確率

妊娠する前に既にトキソプラズマに感染したことがあり抗体を持っていれば妊娠中でも心配ありません

しかし、日本人の妊婦さんで妊娠初期の検査を受け既にトキソプラズマの抗体を持っているとわかった人は10%未満です。

妊娠前には多くの人がトキソプラズマの抗体は持っていないということのいなります。

トキソプラズマの感染リスクは妊娠中の時期によっても異なります。

初めてトキソプラズマに感染した妊婦さんの胎盤を通じて胎児に感染する確率は・・・

妊娠初期では20%前後、妊娠末期では60-70%と週数が後になると感染率が上がります。

しかし、赤ちゃんに症状が出る重症の感染の割合妊娠初期では60-70%に対し、妊娠後期になると10%程度です。

妊娠初期の感染ほど重症化しやすいといえます。

妊婦はいきなりステーキではウェルダンにすべき?妊娠中にレア肉のステーキを食べてしまったら?

先天性トキソプラズマ症の原因を調査してみると妊娠中に焼肉店へ行き、加熱の不十分な肉や生の馬肉を食べた、というケースが見られます。

トキソプラズマは、67度以上に加熱することで殺菌できます。

とはいえ、レアステーキは表面を焼いただけ。

一番菌が付きやすい表面は殺菌されるわけですが、内側にも菌が付いていた場合は感染のリスクがあります。

そのため、ローストビーフやレアステーキは妊娠中は避けておいたほうが良いでしょう。

豚や羊の肉が原因になることが多く牛肉は安全だと思われていますが、日本でも数%程度の牛がトキソプラズマに感染しているかもしれない、という報告もあります。

確率としては高いとは言えませんが、もし大切な赤ちゃんにトキソプラズマの感染が起きたり症状が出たら、と考えると、妊娠中にあえてリスクをおかさなくても良いですよね。

肉の種類によらず、もしいきなりステーキに行くのであれば十分加熱したウェルダンで注文をすることをおすすめします!

もし、レアステーキを食べてしまった場合はどうなるでしょうか。

トキソプラズマに感染したかどうかを調べるためには検査を受け、その結果を見る以外にはありません。

トキソプラズマの検査はいつやる?陽性だった場合は?

日本人の妊婦さんの多くは妊娠前にトキソプラズマに感染したことがなく抗体を持っていません。

自分がトキソプラズマの抗体を持っているかどうかあらかじめ知っている人もほとんどおらず血液検査をしてみないとわかりません。

妊娠初期にいくつかの血液検査を受けますが、 トキソプラズマの抗体検査は

妊娠初期に「必要に応じて」行う検査

という扱いになっています。

生焼けの肉を食べたとか、猫を飼っているなどリスクがあると思われる方はもちろん検査を受けたほうが良いでしょう。

妊婦さんの方からの申し出で検査を受けることができます。

検査を受けると、9割以上の方は陰性です。

陰性の場合

ひとまず感染していなかったと安心できることになります。

そして、その後は妊娠中に新たな感染を起こさないよう予防に努めることになります。

トキソプラズマ感染を防ぐワクチンは存在しないため、妊婦さん自身が予防をするしか感染を防ぐ手立てはありません。

陽性だった場合

抗体検査が陽性だった場合は最近になって新しく感染したのか以前に感染したのかを区別する検査に進みます。

妊娠する前から抗体を持っていたとわかればひと安心です。

妊娠中にトキソプラズマに感染してしまったら?

もし、つい最近、妊娠してからトキソプラズマにかかかもしれない。

疑いがある場合は、すぐにかかりつけの病院に話をしましょう。

赤ちゃんへの感染を防ぐためにママは薬を服用することになります。

妊婦さんがトキソプラズマに感染してから胎盤を通じて赤ちゃんにも感染するまで時間差があります。

そのため、妊婦さんが抗生物質を飲み始めることで赤ちゃんへの感染を予防できる可能性があります

抗生物質により赤ちゃんへのトキソプラズマ感染が60~85%くらい予防できるという報告もあるため、決まったとおりにきちんと薬を飲むことになります。

胎児が本当にトキソプラズマに感染しているかどうか確認するために妊娠17週以降に羊水検査を行う方法があります。

羊水検査自体にも流産などのリスクがあるため検査を受ける際にはよく説明を聞きましょう。

もし胎児のトキソプラズマ感染が確認された場合はトキソプラズマ向けの抗原虫薬、抗生物質、葉酸などで治療を行い、赤ちゃんの様子を慎重に経過観察します。

まとめ

妊娠中でもいきなりステーキに行きたい!という場合はしっかり火の通ったウェルダンステーキを注文しましょう。

加熱の不十分な肉にはトキソプラズマがいることがあり免疫力の低下している妊婦に感染してしまうことがあります。

妊娠中に初めてトキソプラズマにかかってしまうと胎盤を通じて胎児にも感染し流産したり、目や脳の障害を起こすことがあります。

妊娠初期に、通院している産科でお願いすればトキソプラズマの検査を受けることができます。

陰性の場合は、妊娠中にトキソプラズマに感染しないよう予防策を講じます。

陽性でも、感染したのが妊娠より前だとわかれば安心です。

妊娠してからトキソプラズマにかかった可能性が高いという結果になった場合は妊婦さんが感染してから胎児に感染するまで時間差があるため抗生物質を飲み始めて感染を予防します。

胎児自身が本当にトキソプラズマにかかっているか確認する方法として、羊水検査があります。

羊水検査で胎児のトキソプラズマ感染がわかった場合は抗原虫薬、抗生物質、葉酸などで治療しながら赤ちゃんの様子を慎重に経過観察します。




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