ホットケーキミックスがあると本当に便利ですよね。
朝食の食材がない時、子供のおやつがない時にホットケーキミックスさえあれあれば、ホットケーキや蒸しパンなどがあっという間に作ることができます。
離乳食に使うこともできるのでとりあえず家にストックしている家庭も多いのではないでしょうか。
しかし!そんな便利なホットケーキミックスが危険だという噂があるのをご存知ですか?
特に小さい子供には味が薄めで添加物が極力入らないものを与えたいなんて思いから手作りをすることもあるのに・・・
人体に悪影響があるのであれば本末転倒です!
ここではホットケーキミックスが危険だという噂は本当なのか、子供にもたらす影響についてご紹介します。
ホットケーキミックスが危険といわれる理由は?離乳食で使っても大丈夫?
手づかみ食べが始まる生後9ヶ月頃からホットケーキミックスをつかった離乳食のレシピが登場してきます。
そもそもホットケーキミックスの何が問題なのか個別に見てみましょう。
アレルギーの問題
まだ、食べることに慣れていない赤ちゃんには少量ずつ与え、アレルギー反応が出ないか確認をすることが大切です。
アナフィラキシーショックを起こすと死に直結する場合もあるので、食べている時、食べ終わった後はしばらくきちんと様子をみましょう。
小麦粉アレルギー
ホットケーキミックスの主原料は小麦粉です。
初めて与える時はアレルギー症状が出ないか注意深く見ているようにましょう。
この時、ホットケーキにいろいろ混ぜ込んで焼いてしまうと何が原因なのか分からなくなってしまいます。
牛乳や卵をこれまで食べてもアレルギーの症状がでないのであれば使っても構いませんが、最初はホットケーキミックスと水のみで作るのが無難です。
ホットケーキミックスを使った離乳食を与える目安は9ヶ月頃となっています。
手づかみで食べられる、食パンなどドロっとしていなくても食べられるくらいになれば、チャレンジしてみてもいいのではないでしょうか?
8ヶ月半の三男に与えたところ、何度も落としながらもしっかり口に運び、ゆっくりもぐもぐして食べていました。
ダニアレルギー
開封済みのお好み焼き粉は使い切るか、冷蔵庫で保管をするようにといわれています。
これは常温で保存しているといくら密封していてもほんの小さな隙間からダニが侵入し、そこで増えてしまうことがあります。
ホットケーキミックスは小麦粉だけでなく、砂糖などいろいろなものが入っているので、ダニにとってはパラダイスですね。
できるだけ小分けになっているものを選ぶようにし、使い残しがないように心がけ、余った場合は冷蔵庫で保管し、なるべく早く使いましょう。
食品添加物による問題
大手メーカーのホットケーキミックスの原材料表示を見てみるといろいろなものが入っていることが分かります。
小麦粉、砂糖、ぶどう糖、植物油脂、小麦でん粉、粉末油脂、食塩/ベーキングパウダー、乳化剤(大豆由来)、香料、カゼインNa(乳由来)、着色料(ビタミンB2)
他のメーカーのものも見てみましたが順番(配合量)が微妙に違うものの、ほとんど同じような中身でした。
ホットケーキミックスにはどんな添加物が使われているの?
ダニの問題もあるのですが・・・むしろ、この食品添加物の方が懸念されています。
実は2010年にこんな報道がありました。
ホットケーキの膨張剤であるベーキングパウダーに含まれているアルミニウムが、幼児の摂取量制限を超えてしまうのではないかという
内容です。
さらに、ホットケーキミックスには多くの食品添加物が含まれていることも危険と言われる理由になっているようです。
ベーキングパウダー(膨張剤)に含まれるアルミニウム
アルミは人体にどのような問題を起こすのでしょうか?
厚生労働省のアルミニウムの情報では下記の通りになっています。
ラットを用いた動物実験では、アルミニウムを多量に投与したときに腎臓や膀胱への影響や握力の低下などが認められています。
中略
一時期、アルツハイマー病とアルミニウムの関係があるといった情報もありましたが、現在は、この因果関係を証明する根拠はないとされています。
人体への影響についての明言はありませんが、動物実験の結果も考慮し、厚生労働省から通達がある程なので、なるべく避けた方がよいことは確かなようです。
2010年の報道が出てからは、アルミフリーを打ち出すホットケーキミックスが多く売られるようになりました。
森永製菓は全商品でアルミフリーをホームページ上で掲げています。
Q.ホットケーキミックスの膨脹剤はアルミフリーですか。
A.弊社で使用している膨脹剤は全てアルミフリーですのでご安心ください。
大手粉メーカーの昭和産業にも問い合わせた結果、家庭用のホットケーキ、パンケーキの粉類はアルミフリーになっているとのことでした。
基本的に家庭用のホットケーキミックスはアルミフリーのものが多いようなので、アルミに関しては神経質になりすぎる心配はなさそうです。
植物油脂やショートニング
植物油脂やショートニングには不飽和脂肪酸やトランス脂肪酸が含まれている場合があります。
不飽和脂肪酸自体は体に悪影響を及ぼすものではなく、むしろ適宜積極的に摂取が望まれる栄養素です。
注意したいのが、不飽和脂肪酸の中に一部含まれるトランス脂肪酸です。
これ確かに悪玉コレステロールを増やすことが懸念されており、できるだけ避けたい成分といえます。
でも、だからといって、ホットケーキミックスは危険ということにはならないので安心してください。
ホットケーキミックスの中の植物油脂の中の不飽和脂肪酸の中のトランス脂肪酸の量ってどれだけのものなのでしょうか。
「トランス脂肪酸が微量でも入っているからホットケーキミックスは危ない」
って、ちょっとおかしいですよね。
もっと他にも体に悪いものなんてあるだろ!って感じになりませんか?
トランス脂肪酸はショートニングやマーガリンなどに多く含まれています。
また、ハヤシルウやマヨネーズもトランス脂肪酸の含有量は高めだということです。
乳化剤
こちらは水と油を混ざりやすくするための添加物です。
基本的に乳化剤は人体に悪影響があるから摂取を控えるべきというものではありません。
こちらも危険と言われる理由は一部です。
乳化剤の中には発がん性のあるリン酸塩を含むものを使っている可能性があります。
使っていないかもしれないけれど、乳化剤としか書いていない状態から判断できないことを考えると、気になるのであればより安全策をとるという意味で摂取を控た方がよい。
ということですね。
でも正直、チョコレートやドレッシングなど、乳化剤は何にでも入っています。
「ホットケーキミックスの中の乳化剤にもしかしたらリン酸塩が使われているかもしれないから、ホットケーキミックスは危険だ」
って、どれだけの低い数値の低確率の話だろうって思いませんか?
ただし、乳化剤は大豆由来のものがあるので大豆アレルギーを持っている方はアレルギー面で気をつける必要があります。
ホットケーキミックスが子供にもたらす影響は?安心して手作りするために…
ホットケーキミックスには添加物が多く含まれているということをお伝えしましたが、これらは子供の体にどのような影響をもたらすのでしょうか。
添加物が子供の体内に蓄積することによって、発がん性や一部のアレルギーに発症しやすくなるという説は確かにあります。
体に不必要なものは極力摂取しない方がいいにこしたことはありません。
でも、ホットケーキミックスの中に含まれる添加物の更にその中に入っているごく微量なものにまでいちいち反応していては食事ができなくなってしまいませんか?
自給自足の暮らしなら安心でしょうが現実的ではありませんよね。
ホットケーキミックス粉のレシピ
それでも、もし、どうしても添加物が気になる、子供には無添加を食べさせたのであればホットケーキミックスを手作りしてみる方法があります。
私も小麦粉が安い時に買って、時々粉から作ることもありますが、市販のものとそう大きく変わらず、しかも安く仕上げることができるのでやってみるのもいいかと思います。
ホットケーキミックス粉(できあがり200g)
小麦粉・・・160g
砂糖・・・40g
ベーキングパウダー(できればアルミフリー)・・・小さじ2
塩(必要に応じて)・・・ひとつまみ
全て合わせて完成です。
ベーキングパウダーが膨らませる役割を果たすため、ふるいは基本的には不要です。
ジップロックなどの厚めのビニール袋に入れると砂糖の塊などを指で潰すことができるのでより簡単になります。
ホットケーキを作る場合は上記の分量がほんのり甘くておすすめです。
クッキーやケーキなどを作る時、砂糖を加える場合は砂糖を30gにしてもよいでしょう。
砂糖は上白糖でもなんでも構いませんが、きび糖などを使うとミネラルも加わり、やさしい味わいになります。
生地段階でバニラエッセンスを垂らすとより香りがよくなりますよ。
ホットケーキミックス粉だけではなく、スコーンの粉も紹介しています。
ホットケーキミックス粉を手作りするメリット
少し手間ではありますが、手作りをするといいことがたくさんあります。
添加物の摂取を抑えることができる
市販用はアルミフリーのホットケーキミックスがほとんどで、食品添加物も大量に摂取をしなければ体に影響はないという話をしてきましたが、それでも気になる方もいますよね。
特に離乳食でホットケーキミックスを使う場合は植物油脂やショートニング、乳化剤など少しでも添加物を減らしたいですよね。
手作りをする場合は小麦粉と砂糖とベーキングパウダーだけで作ることができるので安心です。
食塩を抜くことができる
ホットケーキミックスには大抵の場合に食塩が入っています。
バターを使うレシピの時にしょっぱくなってしまうことはありませんか?
無塩のバターを使えばそんな心配はありませんが、高価ですよね。
粉の時点で食塩を抜くことができれば有塩のバターを使ってもおいしく仕上げることができます。
使う塩分を減らせるのであれば体にも優しいですね。
おからパウダーを使ったアレンジができる
小麦粉を100gに減らし、おからパウダーを60g加えるとタンパク質の豊富なミックス粉になります。
小麦粉100%のミックス粉に比べてベタっとするので若干扱いづらくなりますが、この割合であれば半分以上は小麦粉なので失敗は少ないでしょう。
おからパウダー100%に砂糖とベーキングパウダーを加えた小麦粉不使用のミックス粉のレシピもありますが、卵をツノが立つまで泡立てたりと手間がかかり、難易度が上がります。
おからパウダーは微粒子タイプの方が使いやすいですよ。
ホットケーキミックスを買うより経済的
ホットケーキミックスは買うと600gで¥300くらいの価格帯のものが多いのではないでしょうか。
手作りをすれば1kg¥200の小麦粉とベーキングパウダー、砂糖でできてしまうので、計算をするまでもなく経済的ですね。
使う分だけ作れる
使いかけのものを保管するとダニアレルギーの問題があります。
冷蔵庫の中に保管をするにも少し面倒ですよね。
手作りであれば使う分だけ作ることができるのでそういった問題を回避することができます。
もちろん、余ってしまった場合は保存できますが、冷蔵庫に保管し、なるべく早く使い切りましょう。
手作りホットケーキミックス粉の注意点
大量に作りすぎず、使う分だけ調合しましょう。
もし、多く作りすぎた場合は冷蔵保存をして早めに使い切りましょう。
常温保存では粉ダニに侵されることもありますので、注意が必要です。
また、ベーキングパウダーにはアルミフリーがあるので、せっかくならそちらを使うことをおすすめします。
スーパーでは売っていないことが多いのでネットで買うのがおすすめですよ。
ただ、全体的な割合からするとそんなに多くないのでこだわらない方は普通の安価なベーキングパウダーで十分だと思います。
混ぜる焼くだけで誰でも簡単おしゃれなレシピ集です。ホットクやピザしょっぱい系のレシピも豊富で思わず作りたくなりますよ!
まとめ
今回は、ホットケーキミックスの危険性についてご紹介しました。
アレルギーの問題、アルミニウムなど食品添加物のことが分かりました。
でも、ホットケーキミックスの中の食品添加物の中に入っている成分にもしかしたら有害なものがあるかもしれないというレベルです。
避けることが悪いとは思いませんが、あまり現実的ではありませんね。
あまり神経質になりすぎると食べるものがなくなってしまいます。
ただ、赤ちゃんの離乳食としてあげるのには気を付けたいという方もいると思います。
大手メーカーで市販しているものはアルミフリーになっているものが多いので心配はありませんが、もし、どうしても気になる方は粉から手作りをしてみてはいかがですか?
情報を正しく解釈して、親子で安心、安全楽しいクッキングをしてみてくださいね!