スーパーやコンビニをよく利用する人なら目にすることも多いはず。
イオンのトップバリューやセブンイレブンやヨーカドーのセブンプレミアムなどお店の独自の
プライベートブランドが統一されたパッケージで並んでいますよね?
今では小規模スーパーも系列グループと共同で、プライベートブランドを開発しているところも増えているので、どんなスーパーに入ってもプライベートブランドを見かけることが増えてきました。
安く販売されているので、消費者としては助かるのですが、あんなに安い価格で売られているのか不思議に思いませんか?
プライベートブランドの安さの仕組みについてまとめています。
プライベートブランドはなぜ安い? 中身はどこで作られているの?
プライベートブランド(PB)には、食品や日用品など様々なジャンルがあります。
食品の場合はいわゆる有名食品メーカーの開発している商品と似たようなものがプライベートブランド(PB)として低価格で販売されています。
食品メーカーが販売者として記載されているブランドは、ナショナルブランド(NB)と
呼ばれています。
プライベートブランド(PB)がナショナルブランド(NB)よりも安4つの理由
ナショナルブランド(NB)と比べてプライベートブランド(PB)が安い理由には、4つの理由があります。
広告費が必要ないこと
プライベートブランド(PB)は、ナショナルブランド(NB)に
似たものを作って店頭に並べるので、テレビコマーシャルなど莫大な広告費をかける必要はありません。
開発・製造コストの削減
ナショナルブランドが開発し、完成させているものをプライベートブランドとして製造するケース多く、開発から製造までかかるコストを削減することができます。
ナショナルブランドの製品を作る工場で作られるプライベートブランドも多く、
パッケージが違うだけで中身はほぼ同じなんてこともあるのです。
流通コストの削減
プライベートブランドは、問屋などを通さずに製造から販売までの流れが
とてもシンプルです。
それぞれが独自の物流網を使うので、その分コストも削減できるわけです。
工場の稼働率
プライベートブランドを企画する際、大手小売店であればあるほど、これだけ大量に売るので、コストを下げてほしいという要望をしていきます。
つまり、メーカーとしてみれば、利益率は下がってしまいますが、工場の稼働率が低い場合は上げることができます。
正直、利益が低くでも稼働率を上げることは工場にとっては大事なことであるため、メーカー側にも旨味がある話なのです。
たくさん売ることを約束してくれるからこそ、1つあたりが安い値段でもメーカーは
作ります。
たしかに、せっかく工場のラインが1日に1回しか動かないのと3回動くのとでは
3回動く方が効率よく、それだけお金になりますよね。
このような4つの理由がプライベートブランドの安さの主な理由です。
安いけど大丈夫?プライベートブランド(PB)の 食品の安全性はいかに?!
プライベートブランドに対して、安全性を疑う声もまだあります。
安いものは品質が悪いはず!という思い込みからくるものもあるでしょう。
ナショナルブランド中身が全く一緒のものもありますが、違うものもあります。
中にはコストダウンのために原材料や製造工程を変えている場合もあります。
ですが、安全性に問題があるものは作りません。
プライべーとブランド(PB)であろうとナショナルブランド(NB)であろうと食品衛生法に基づいた厳しい管理のもとに作られているので問題はありません。
むしろ、小売店のチェックは厳しい傾向にあります。
メーカーの基準よりも更に厳しくチェックを求める小売店もあるくらいです。
プライベートブランドの裏話
小売店は厳しい基準と低い利益率で大量に発注をします。
メーカー側の足元を見るように価格を下げてきます。
その上、製品企画書の提出期限が異常に短い、発注を確定するタイミングが遅い、欠品や回収などが万が一にでも起きた場合にはペナルティがあったりと付き合いが難しいと言います。
大量発注と小売りブランドを武器に言いたい放題といったところでしょうか。
メーカー(会社)としてはありがたい存在でありながら、メーカーで働く人は正直大変なんです。
そのため、プライベートブランド不買をしているメーカーの人もいるくらいです。
まとめ
プライベートブランドが品質を落とすことなく低価格で売ることができるのはメーカーの努力があってのものです。
安いことに特化するのではなく安全性や美味しさにこだわったプライベート
ブランドを展開するお店も増ています。
今後、食品の値上げが続き消費税の増税など消費者の私たちの財布を直撃します。
プライベートブランドは、小売店、メーカーの工夫と努力によって低価格を実現しているので上手に利用して節約に役立てていきましょう。